マツダ「SKYACTIV-X」に、ついに試乗した。その舞台は、山口県にあるマツダの美祢試験場。かつては国際格式のレースまで行なわれていたサーキットをマツダが買い取って試験場へと作り替えた施設である。まずはSKYACTIV-Xとは、どんなエンジンなのか。開発者取材を通して見えてきた、燃焼を制御する仕組みなどについて報告する。

図1 SKYACTIV-Xを補機類側から見たところ
図1 SKYACTIV-Xを補機類側から見たところ
高応答エアサプライと呼ぶスーパーチャージャー、ISG(スターター兼オルタネーター)、エアコン用コンプレッサーなどを装備する。スーパーチャージャーの上を通るのはストイキSI(火花着火)時のNA(自然吸気)用インテークパイプ。
[画像のクリックで拡大表示]
図2 変速機側から見たところ
図2 変速機側から見たところ
排気マニホールドは取り付けられておらず、SKYACTIV-Gのようにとぐろを巻いた4-2-1ではなく、通常の4-1レイアウトになっていると言う。高応答エアサプライには水冷式インタークーラーが組み合わされているのが分かる。
[画像のクリックで拡大表示]
図3 エンジン上部
図3 エンジン上部
コモンレールの配管は等長とするために複雑に曲げられている。手前にあるのはダイレクト式のイグニッションコイル。燃焼室には、このほか筒内圧力センサーが取り付けられている。
[画像のクリックで拡大表示]