完全自動運転が実現する時代では誰が勝ち組でしょうか。まず、新たなプレーヤー、モビリティーサービスの事業者から考えてみます。前述の通り、人々はいつでもどこでもPodを使えることから、特に都市部では保有が大きく減少しています。したがって、このサービスは2015年のバスや電車やタクシーと同様に、生活に不可欠な存在となっています。そこで、この地位を勝ち取った企業は、勝ち組の1人となることは間違いありません(図3)。

図3: モビリティーサービスの事業者は誰か
図3: モビリティーサービスの事業者は誰か
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  では、この地位に就くのは誰でしょうか。成功要件で一番大事なことは、お客様との繋がり、いつでもどこでもサービスの提案や決済ができる能力の高さです。米Google社や同Apple社などのIT企業、ソフトバンクなどの通信会社、ナビタイムなどのアプリ運営会社などは、相当数のお客様とのスマホを介した日々の繋がりを活かすことで、独自の強みを発揮できます。