マツダが2017年4月に発表した広島大学、東京工業大学との共同研究。2040年になってもクルマの主動力としてエンジンは欠かせない存在と予測される一方、地球温暖化対策として排気ガスによるCO2排出の大幅削減が求められる。両者は共同研究で、カーボンニュートラルな微細藻類由来のバイオ燃料の量産化技術を開発しようと考えている。自動車ジャーナリストの高根英幸氏が広大の担当教授に話を聞いた。
マツダが2017年4月に発表した広島大学、東京工業大学との共同研究(マツダのプレスリリース)について、広大大学院理学研究科次世代自動車技術共同研究講座・藻類エネルギー創成研究室の坂本敦教授らに話を聞いた。狙いは石油由来ではないカーボンニュートラルな微細藻類由来のバイオ燃料の開発と量産技術の確立だ。
広大大学院に研究室を設置
藻類エネルギー創成研究室は、共同研究の具体的な活動の場として、2017年4月に広大大学院理学研究科内に開設された。藻類の高性能化を目的としたゲノム編集技術による遺伝子実装研究および、高性能藻類の能力を最大限に引き出すための最適培養環境の研究を行なう。