――プラズマに関する知識の習得と、理解を進める上でのキーポイントを教えてください。

 プラズマの基礎を習得して、プラズマの多様な応用について多様な事例を体系化して理解することが重要です。そのためには、本講義のみならず、プラズマ教育研究の現場を見学することも必要です。さらに、基礎知識を習得し、実践を行うことで、知恵の体系化ができれば完璧です。

――今回、特に力点を置いて説明する内容は。

 多様な低温大気圧プラズマの発生原理とその装置構成を分かりやすく解説することで、大気圧プラズマの基礎を把握していただきます。次に、大気圧プラズマ中の活性種の挙動、プラズマと液体との相互作用を解説します。最後に、これらのプラズマ中の活性種や光が細胞レベルやマウスレベルに与える現象とその機構を示し、現在の人体などへの医療応用への世界動向と将来を展望します。

――セミナーには、どのような方々に参加いただきたいですか?

 本分野に興味を持つ幅広い分野の方々に理解できるように努力します。多様な分野の企業の方々や公的機関の方々、未来科学や産業、医療、農業の動向を調査される方々には極めて有用な情報を提供できると思います。

――今回のセミナーを受講することで、受講者はどのようなスキルを身に付けたりできるか、ご紹介ください。

 低温プラズマを機軸に物質、細胞や生物システムへの応答、医療、農業への応用の最前線の知識を習得し、今後のプラズマ材料科学と生命科学応用(医療、農業水産業、安心安全・健康分野)へのヒントを身に付けることができます。

 また、受講者との関係は、「一期一会」として大切にさせていただき、今後の質問や相談なども継続できる関係にしたいと考えております。どうぞ、末永く気軽にアプローチしていただきたいと思います。