機械学習や深層学習(ディープラーニング)は人工知能技術の分野の一つです。様々なメディアで取り上げられ、書籍も多く出版されていますので、「なんとなく知っている」という方は多いと思います。

 一方、技術の可能性は感じていても、いざ自分の業務にどのように活用していくのか、どのように学んでいけばよいのか、悩まれている方も多いと思います。

エンジニアも機械学習を学ぶ

 製造業のエンジニアの方々にとっては、こうした新しい技術に対して、「自分たちが主である」というスタンスを持つことが大切です。「〇△人工知能」を買ってくれば、自分たちの課題が解決するわけではありません。

 機械学習の活用では一般に、課題の検討から始まって、自社にどんなデータがどれくらいの規模で存在し、期待できる効果はどの程度か、新たなデータ収集のコストはどれくらいか、といった分析を繰り返すサイクルが必要になります。

 従って、製造業のエンジニアの方々にとっては、「機械学習に関して基本的な理解を持ち、自分たちで活用できるくらいの技術力を持つのが良い」というのが、私の考えです。

 IT 企業、あるいはスタートアップ企業に依頼することを否定するわけではありませんが、依頼する側に、技術についての基本的な理解と活用する力がないと、なかなか成果があがらないのではないかと思います。