――この先の動向、今後のニーズに対応するために必要なことは。

 モデルは実験結果を正しく反映する必要があるため、実験結果を正しく反映するプロセスが必要となります。特に上流工程でRCPを中心にこれらの環境構築のニーズが高まるでしょう。

 また、モデル構築には、ハードウエアとソフトウエアを含めたシステム目線での開発が求められているため、MBSE(Model Base System Engineering)の適用も検討されています。

 ADAS開発は、シミュレーションによる開発が必須となるため、カメラやレーダーなどを含めた検証環境の構築が必要となります。これらの必要環境は、まだ研究段階のものもあり、実用化に向けての技術開発が進められています。

――前回のセミナー(2016年3月開催)にはなかった、新たに加わる内容があれば、教えてください。

 ADASなどの開発における、新技術対応のアップデート。GPU対応ツールであるSPU、フュージョンセンサー開発のためのRTMapsなどについて紹介します。

――今回、特に力点を置いて説明するポイントは。

 MBDは、まだ理解が浸透していません。言葉だけ先行して、いまさら他の人に聞けない方も多いかと思いますので、MBDの考え方を理解していただこうと考えています。

――今回のセミナーは、どのような方々に参加いただきたいですか?

 MBDを知りたい方。MBDを深く理解したい方。MBDを使って、どういう開発ができるか、市場動向を知りたい方。こうした皆様にぜひご参加いただきたいですね。

――今回のセミナーを受講することで、受講者はどのようなスキルを身に付けたりできるか、ご紹介ください。

 MBDを理解してMBDプロセスを正しく導入できるスキルや、MBDツールを使いこなすための基礎知識を身に付けることができます。