――前回のセミナー(2016年4月開催)にはなかった、新たに加わる内容があれば、教えてください。

 前回のセミナーからの触覚テクノロジーに関する動向や新しい知見について触れて、技術展開について考察したいと思います。特に単なる触覚の計測や提示、変調技術ではなく、それら触覚の情報化や体験を通じた応用や価値創出の可能性について触れたいと思います。

 触知覚メカニズムに基づくことで、無理が無く、シンプルで有用な技術開発につながります。まだまだ断片的な知見ですが、人間の触知覚メカニズムの巧妙さや合理性は技術開発の重要なヒントを与えてくれます。そこで、人間の触知覚メカニズムに関する知見を整理しながら、種々の触覚技術を紹介する予定です。

 また、視聴覚と異なる触覚の特徴を整理し、技術応用の効果や価値について考察していただけるようにしたいと考えています。

――今回のセミナーは、どのような方々に参加いただきたいですか?

 触覚を生かした製品開発に興味をお持ちの方、既に検討されている方、運動や触覚含め感覚全般に興味のある方、触覚について基礎から勉強したい方、応用事例を知りたい方などに、ぜひ参加いただきたいと思っています。

――今回のセミナーを受講することで、受講者はどのようなスキルを身に付けたりできるか、ご紹介ください。

 触覚の基礎および応用事例を知ることができます。また、触覚に関する技術開発や価値を考察する上での一視点を得ることができます。