──技術者塾の講座では、どのようなポイントに力点を置きますか。

清川氏:あらゆる分野の技術者に役立つように、めっきの基礎から最新技術までを解説します。活用事例では実務の視点を徹底すべく、当社(清川メッキ)が長年培ってきた電子部品のはんだ接合に関わるめっきや、半導体デバイスなどの接合や配線形成に関わるめっきに重点を置くつもりです。

 最新技術では、大面積や非平滑面にも均一に薄膜を形成できるというめっきの特徴を生かした分野の事例を紹介していきます。電子デバイスにおける微細配線や三次元実装、バイオやMEMSの微細加工といった分野です。さらに、今後期待されるめっきの技術革新についても触れます。具体的には、ナノスケールの微細加工や、めっきの機能性を応用した電池材料の開発、難素材へのめっき技術の開発と新規用途開拓といった技術革新です。

──想定する受講者はどのような方ですか。また、受講することでどのようなスキルを得られますか。

清川氏:受講対象者としては、初めてめっきを学びたい方をはじめ、表面処理に関わる企業の技術者や設計者、購買担当者などを対象としています。  受講効果としては、めっきについて基礎からしっかりと押さえることで品質トラブルを防ぎ、コスト感覚を磨くこともできます。加えて、めっきのメカニズムや種類などの予備知識を得ることで、めっきに対する理解度がさらに深まります。そして、最新のめっき技術を学び、さまざまな分野への展開事例を知ることで、製品の付加価値を大幅に高めることができます。