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HOME新産業航空・宇宙齊田興哉の宇宙ビジネス通信 > 日本初民間ロケットが打ち上げ、スペースXも11月に超大型

齊田興哉の宇宙ビジネス通信

日本初民間ロケットが打ち上げ、スペースXも11月に超大型

2017年7月1日~2017年7月31日

  • 齊田 興哉=日本総合研究所 都市・地域経営戦略グループ マネージャー
  • 2017/08/08 05:00
  • 1/5ページ

 2017年7月の宇宙ビジネス通信をお届けします。7月は、国内外のNew Spaceを報じるニュースが数多く配信されました。今月は、以下の5つをピックアップしました。

【1位】Space X、超大型ロケットFalcon Heavyを11月に打ち上げ

次世代超大型ロケット Falcon Heavy(動画。出所:Space X社)
https://www.youtube.com/watch?v=u26-CIDaazQ
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 2017年7月21日、米Space X社のCEO、Elon Musk氏は、Twitterで次世代大型ロケット「Falcon Heavy」の打ち上げを今年の11月に行う、とツイートしました 。

 以前、Elon Musk氏は、Falcon Heavyの打ち上げを今年夏に行うと報じていましたが、ようやく正式な打ち上げ時期が決まったようです。NASAのスペースシャトルがよく打ち上げられていたケネディ宇宙センターの39A発射台から打ち上げられる予定です。

 Falcon Heavyは、全長70m、直径12.2m、重量1420tの超大型ロケットです。同社のロケットFalcon9の第1段ブースターを3本備える2段式ロケットで、LEO(低軌道)まで63.8t、GTO(静止トランスファー軌道)まで26.7tの重量の人工衛星などのペイロードを運ぶことができます。また、火星までは16.8tのペイロードを運ぶことができるといいます。

世界の大型ロケットの比較(Space X社のWebサイトより)
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 ちなみに、Falcon 9の打ち上げ価格は約62億円、Falcon Heavyの打ち上げ価格は約90億円と言われています。

 世界の大型ロケットを比較してみると、例えば、大型ロケットとして有名な米ULA社の「Delta IV Heavy」ロケットは約22.6tのペイロードを、ロシアの「Proton M」は23tのペイロードをLEOまで運ぶことができますが、これら以上の性能をFalcon Heavyは有していることになります。そのほかにもロシアの「Angara A5」、「同 A7P」、「同 A7V」、「同-100」などが大型ロケットで比較対象となるでしょう。

 小型衛星市場が爆発的に成長するといわれている昨今に、SpaceX社は、なぜ超大型ロケットのロンチサービスを手掛けようとしているのでしょうか。

 理由は大きく3つあります。1つ目は、衛星の大型化に対するニーズ対応です。通信衛星は、大容量化と高速化により衛星が大型化することが予想されています。2つ目は、宇宙旅行に対するニーズ対応です。すでに気が付いている読者もいるかもしれませんが、Falcon Heavyはスペースシャトルよりも大型です。今後多くの人を宇宙へ運ぶためです。3つ目は、月や火星などの惑星ミッションに対するニーズです。

 この次世代超大型ロケットFalcon Heavyによって、New Spaceの多様性に対応することで、Space X社はさらに成長するでしょう。

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