──トヨタグループでは設計開発者としての必須ツールというわけですね。ということは、SQCは日本の製造業で広く使われているのでしょうか。

皆川氏:いいえ。私の認識では、SQCを使いこなしている日本企業は極めて少ないと思います。もちろん、グラフくらいはどこでも使っていることでしょう。グラフはQC七つ道具のうちの1つですから。そう考えると、SQCのごく一部は使っている。しかし、SQC手法のうちのせいぜい5%程度ぐらいではないでしょうか。

──なぜ、そうした状況になっているのでしょうか?

皆川氏:SQCを使わなくても、とりあえず製品は出来てしまうからでしょう。