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HOMEスキルアップあなたの会社は大丈夫?! > 「接合を知らずにまともな製品は造れない」---自動車メーカーの反省

あなたの会社は大丈夫?!

「接合を知らずにまともな製品は造れない」---自動車メーカーの反省

テクノサポートオーテス代表、ワールドテック講師(元デンソー)岡本邦夫氏

  • 2016/05/26 09:00
  • 1/4ページ
テクノサポートオーテス代表、ワールドテック講師の岡本邦夫氏
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 「マルチマテリアル化」が進む中、接合の重要性が増している。ところが、重要であるはずの接合技術を軽視し、十分な知識を身に付けていない技術者は少なくない。現に、その反省を基に、接合技術の習得に力を入れ始めた企業もある。「技術者塾」で「自動車や関連部品の設計に役立つ接合技術」〔2016年6月24日(金)〕の講座を持つ、テクノサポートオーテス代表、ワールドテック講師(元デンソー)の岡本邦夫氏に、最近注目を集めている接合技術や、注意すべきトラブルなどについて聞いた。(聞き手は近岡 裕)

──最近、注目を集めている接合技術を教えてください。

岡本氏:レーザー溶接です。今後はレーザー溶接の採用が増えていくと考えられます。例えば、ねじ締結をたくさん使っている製品などに使えば、軽量化することが可能です。締結機能は必要でも、ねじ自体は機能的に不要なものであり、むしろ、重くなる元凶です。

 通常のアーク溶接では熱がたくさん入るため、ひずみが生じやすい。これに対し、レーザー溶接はトータルの熱量が小さいため、ひずみが小さくなります。その上、信頼性が高い。周囲に熱が広がらないということは、金属に広い範囲で熱履歴を及ぼさないということ。金属は熱を加えると変質しますが、レーザー溶接ではその心配がなくなるのです。

 ただし、レーザーの場合で難しいのは、接合面の段差を減らす必要があること。つまり、接合の際にワーク同士を密着させなければなりません。ワークを両側から挟み込む必要があるスポット溶接とは異なり、レーザー溶接はワークの片側からレーザーを照射して溶接できるという利点があります。ただし、ワーク同士を密着させないと熱が伝わらない。これは、焦点深度が浅いから。接合面の段差を小さくする技術があれば、さらに応用が広がることでしょう。これをもっと簡単にできる方法があれば、あるいは焦点深度が深いレーザーがあれば、レーザー溶接はより一層普及していくはずです。

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