みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。

 今週も明るく楽しくヨタから参りましょう。

 いい加減にしろと言われそうですが、またまたスキーに来ております(編集部注:本記事は日経ビジネスオンラインからの再録のため、掲載時期が異なっております)。何年か前にオーナーが変わり、スノボも滑走可能となった奥志賀高原スキー場。晴天の日曜日なのにどうしたことか思い切りガラガラであります。

昔はコブが名物だった「第2」も、昨今ではこのようにビシっと圧雪されるようになりました。
昔はコブが名物だった「第2」も、昨今ではこのようにビシっと圧雪されるようになりました。

 こんなことで大丈夫なのでしょうか。スキーヤーとして空いているのは大いに結構なのですが、閉鎖されたりコストダウンで圧雪の面積を減らされたりしたら堪りません。新しいオーナーさんには大いに頑張って頂きたいものであります。

「第2」の急斜面はカッ飛ばせば80km/hくらい楽勝で出てしまいます。珍しいフェルの滑走風景。父親に連れられて幼稚園の頃から滑っていますから、スキーには少しだけ自信があります。
「第2」の急斜面はカッ飛ばせば80km/hくらい楽勝で出てしまいます。珍しいフェルの滑走風景。父親に連れられて幼稚園の頃から滑っていますから、スキーには少しだけ自信があります。

 今回は奥志賀からリフトとゴンドラを乗り継いで、遠足に出かけました。寺小屋スキー場には、リフトの横から5分ほどハイクアップすれば素敵な斜面が開けています。ああスキーは楽しい。

少し登るだけでこんなオイシイ新雪が。たまりません。
少し登るだけでこんなオイシイ新雪が。たまりません。

 奥志賀ではホテルグランフェニックスを定宿としております。やんごとなきファミリーもお泊りあそばれる、設備もサービスも上級の素晴らしいホテルです。何と標高1500メートルの高地にプールまで備わっている。

このホテルが凄いのは、スキーブーツのまま客室まで上がれてしまうこと。こんなホテルは滅多にありません。
このホテルが凄いのは、スキーブーツのまま客室まで上がれてしまうこと。こんなホテルは滅多にありません。

 “奥志賀”というくらいですから、ここは志賀高原の中で最も奥地に位置しています。いくつものトンネルを抜けるのですが、今の時期、トンネル内は常に凍結しています。晴れていて外の路面がドライでも、この中だけはツルツルなんですね。

だからほら、簡単にツルッと行ってしまう。この日は早めに引き上げたので、我々はほんの少しの待ちで済みましたが、後発組は大渋滞に巻き込まれたそうです。安全運転を心がけましょう。氷の上で滑り出したら、四駆もクソも無いですからね。
だからほら、簡単にツルッと行ってしまう。この日は早めに引き上げたので、我々はほんの少しの待ちで済みましたが、後発組は大渋滞に巻き込まれたそうです。安全運転を心がけましょう。氷の上で滑り出したら、四駆もクソも無いですからね。

 前回のヨタでご紹介いたしました“夜の愛知県知事”S先輩。お仕事で東京にご出張された際、「フェル。熊の手を食いに行こうや」と。ク、クマですか……?

 食と酒の求道者としてその名も高い、菊地貴彦氏率いる恵比寿のオーセンティックバー「オーディン」。はてauthenticの和訳はヘンタイだったっけ?と思うほど、こだわり抜いた酒と食材が揃っています。こんなにコストと手間暇を掛けて商売になるのかと心配になってしまいます。

2歳の羆(ヒグマ)だそうです。なんかもうそのまんまです。
2歳の羆(ヒグマ)だそうです。なんかもうそのまんまです。

 徹底した下拵えと、十二分に時間をかけた丁寧な調理により、野生動物の臭みは一切感じられません。それでいて獰猛な力強さはしっかり残っている。見た目はグロテスクですが、決して“珍味”ではなく、立派なご馳走です。それでも翌朝は体の芯が妙にポカポカしていましたが。S先輩。またまたゴチになりやした。ありがとうございます。

 さてさて、ヨタは大概にしてそろそろ本編へと参りましょう。

 NISSAN GT-Rの開発エンジニア、日産自動車ニスモビジネスオフィス兼第一商品企画部チーフ・プロダクト・スペシャリストである田村宏志さんインタビューの第3弾(本人登場としては第2弾)です。