2017年7〜9月、全4回で「ビズラボ presented byFUJITSU5期」(富士通ビズラボ)が開催された。ビズラボは、多種多様な業種から次世代リーダーが集まり、ビジネスプランを作り上げる講座である。富士通ビズラボは、本講座のエッセンスを受け継ぎなら、富士通が主催社となり運営する。同社の社員と、同社の顧客企業の社員を合わせた22名が参加し、4チームに分かれて熱い議論を戦わせた。

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 Aチームが生み出したビジネスプランは「スペースインデックス」。都市空間の広告価値を決定し、売買するためのプラットフォームだ。渋谷駅前には巨大なディスプレーが多数設置され広告スペースが売買されているが、こうした決まった場所だけでなく、ビルの壁面や道路など都市のあらゆる場所の広告価値を決めてしまおうというものだ。

 Bチームが作り上げたのは「宇宙人教室」。宇宙人といっても、宇宙に造詣の深い人を指す。宇宙航空研究開発機構(JAXA)のOBと廃校を活用し、宇宙の知識を学べる場を用意するほか、日本全国で宇宙を身近に感じられるイベントを実施する。

 Cチームのテーマは「日通のペリカン葬」。高齢化の先にある多死時代に向けて、日通がやるべきことを考えた。日通といえばなんでも運ぶ会社。そこで、遺体のみならず、火葬場自体も運ぶ、遺品や遺体を大事に預かるというアイデアが出てきた。

 Dチームが議論したのは「マイナビエンジェル」。その名の通り、就職情報サービス「マイナビ」の新事業として考案されたものだ。さまざまなプロジェクトに参加する学生をマイナビ上で募集。これに応募した学生のスキルや評価をデータベースしていくことで、学生のスキルアップと企業の採用成功に寄与させる。

 Aチームのスペースインデックスは、本号のリアル開発会議のテーマとして取り上げることとなった。また、Bチームの宇宙人教室も自治体向けサービスとして、今後リアル開発会議で進めていく予定だ。