奇想天外に思える4テーマを17人が議論

 そんな特長を持つビズラボだが、5期の参加者は、計17人。所属企業は、IDI、イー・バレイ、板垣金属、NTTコミュニケーションズ、喜多村、三条市役所、四国総合研究所、タチエス、東洋電機、日経BP社、日本印刷、パナソニック、パブリックトラスト、本多電子、ミクニ、理想科学工業、ロームだ。少し電機系の企業が多いが、コンサルタントや金属加工の企業からも参加しており、今回も幅広い業種から集まった。

 公開コンサルティングで多喜氏から提示されたのは、11件。例えば、集塵技術を持つ企業の技術を使い、駅や工事現場など埃が出る場所で集塵をする「集塵ビジネス」、カプセルホテルのような超小型オフィス「ノマドオフィスボックス」、定年後の技術者が結集して開発を行う「さあ、65(歳)から」、第3者が自らの意思で長時間労働をしているのか、無理やり長時間働かされているのかをチェックする「ブラックチェッカー」、オンデマンドプリンティング装置を使った「理想本屋さん」、ベンチの視点から町おこしを考える「ベンチで街おこし」などだ。ものによっては「何それ?」というものもあるが、じっくり考えるとどれもビジネスとして成り立ちそうに思えてくるから不思議だ。

 このうち、参加者の投票によって「集塵ビジネス」「ノマドオフィスボックス」「理想本屋さん」「ベンチで街おこし」の4件が選ばれ、ビジネスプランが作られた。最終的なプランの概要は以下の通りだ。

「集塵ビジネス」
果樹園では花粉を集め、それを受粉させる作業が重労働となっていることから、花粉を集める集塵装置「ミツバチくん」を中心とした事業を考案した。

「ノマドオフィスボックス」
空港や駅、ビルの一室などに設置されたオフィスボックスと、この上で提供されるビジネススキル・マッチングサービスを考案した。

「理想本屋さん」
超高速のオンデマンドカラー印刷機とAI(人工知能技術)を活用することで、提供者側と利用者のニーズに合致した印刷物を提供する事業を考案した。

「ベンチで街おこし」
時間貸しのベンチ、センサー内蔵のIoTベンチなどをベースに、ベンチとサービスを結びつけた事業を考案した。

 この4つテーマが面白そうだと思った、あなた。ビズラボに参加してみてはいかがだろうか。