トレーニングマシンの技術分野では、近年、新たなスポーツ理論に基づいた製品開発の他、高齢者・要介護者向けの製品開発が注目されています。さらに、トレーニング施設、病院・医師、専門家などとのコラボレーションや、情報機器を活用した視聴覚インターフェイスの採用といった新たな観点からも技術開発が行われるなど、技術の多様化・複合化が進展しています。

 特許庁は「平成26年度特許出願技術動向調査」において、トレーニングマシンに関する特許出願動向や研究開発動向を調査・分析しました(特許庁による調査レポートの概要(PDF形式)はこちら)。この調査・分析により、特許出願件数や論文発表件数で米国が断トツの強さを見せているとともに、日本も特定の技術区分で首位に立っているなど、実態が明らかになりました。本稿では同調査の主要部分を紹介します。