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ADHDやぜんそくの治療にアプリで挑む

「子どもの成長」を支える米国スタートアップ事例

2017/12/04 09:30
佐竹 晃太 =内科医、キュア・アップ代表取締役

 皆さま、こんにちは。キュア・アップの佐竹晃太です。本連載では、モバイルテクノロジーによる新しい治療アプローチの可能性や先進事例を紹介しています。前回は、「『新しい命』を育むモバイルヘルス」と題して、妊娠・出産を支える米国のスタートアップ事例を紹介しました。

 今回は、生まれた後の「子どもの成長」を支えるモバイルヘルスを開発している海外のスタートアップの事例を2つ紹介します。子育て中には思いもよらぬことが起きるものです。まさか我が子がこんな病気にかかるなんてどうすればいいのか? 薬での治療は副作用が心配! など不安がつきものです。

 こうした不安に対して、新しい切り口で解決策を提供する事例が生まれてきています。モバイルヘルスの活用で可能になる育児への貢献、ひいては新しい医療の可能性をお伝えできれば幸いです。

ADHDをゲームで治療!?

 米国ボストンに拠点を置くAkili Interactive Labs(Akili)社は、Project EVOと呼ばれる、ADHDを含む認知科学をゲームというアプローチを用いて提供する治療用アプリ開発を行なっています。このゲームは知覚、視覚、同時遂行能力の3つの能力を改善するために設計されています。

 タブレット端末を上下左右に動かすことによりキャラクターを操作し、ゲーム内に出現する敵のキャラクターをタップしゲームを進めていきます。患者のタブレット端末の動きと画面をタップした回数をデータとして抽出し、医療従事者が治療を行うために必要なデータを共有することができるというものです。

Project EVO(Akili社のWebサイトより)
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 「ゲームで治療」と聞くと、その話題性のみに目が行きがちですが、Akili社は2014年にPfizer(ファイザー)社とパートナー契約を結びアルツハイマー患者への適用に向けた開発を進めています。現在はFDAの申請を行い承認を待っている状態のようです。ゲームというアプローチで認知科学から様々な治療に展開していく期待が持てる、大変興味深い治療用アプリです。

日経デジタルヘルス Special

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