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HOME新産業異業種連携とにかくリアルに型破り > 「顧客との共創」、手本は過去にあり

とにかくリアルに型破り

「顧客との共創」、手本は過去にあり

“開社”のススメ●パナソニック コネクティッドソリューションズ社 イノベーションセンター

  • 松元 則雄、田中 直樹
  • 2017/08/04 05:00
  • 1/3ページ

優れた技術がなかなか企業の成長エンジンにならない。日本の多くの電機メーカーが抱える悩みだ。この状況を打破しようと、「顧客との共創」に動き出したのが、パナソニックのコネクティッドソリューションズ社である。1980年代、パナソニックをはじめ多くの電機メーカーが、顧客の懐に飛び込んで、高付加価値の新製品・新システムを次々に開発していた。当時に立ち返って、技術者を顧客との最前線に送り込み、社外の新鮮で豊かな発想を取り込むことで、現代の成長エンジンとなるような革新的な製品やシステムの創出を目指す。共創の推進役となる「イノベーションセンター」で所長を務める江坂忠晴氏(コネクティッドソリューションズ社 常務)に話を聞いた。(聞き手は松元則雄、田中直樹)

――イノベーションセンターが目指すところは何ですか。

江坂忠晴(えさか・ただはる)
1961年生まれ。1983年に松下電器産業(現パナソニック)に入社。2013年に パナソニック AVCネットワークス社 ソリューション事業推進室 次長、2015年にパナソニック AVCネットワークス社(現コネクティッドソリューションズ社)のイノベーションセンター 所長に就任。2017年4月からコネクティッドソリューションズ社の常務も務める。(写真:加藤 康)

 我々の技術者を顧客との最前線に送り出し、顧客との共創によって、高付加価値の新しい製品やシステムを生み出すことが目標です。新しい取り組みのように思うかもしれませんが、かつて我々が盛んに行っていたことです。

 例えば、コンピューターやネットワークがこれから花開くという1980年代に、我々は例えば新しい交通システムの技術や、新しい無線システムの在り方など、様々な業界の顧客と盛んにビジネスを議論しながら、一緒になって新しいシステムを作り上げていました。このとき技術者が率先して顧客の懐に飛び込み、今日のB2Bビジネスの原型やスタンダードを作り上げていたのです。

 配送業務中のドライバーが携帯するハンディーターミナルの開発も良い例です。顧客の配送事業者と組んで開発を手掛けてきました。我々の技術者が毎日のようにドライバーと一緒に行動して、配送業務を勉強しました。そうすることで、ドライバーにとって使いやすい画期的なハンディーターミナルを開発し、配送事業者の事業効率化と拡大に貢献するとともに、我が社のビジネス向けの主力商品につなげることができました。

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