エネルギーハーベスティング(energy harvesting)という言葉をご存じだろうか。電力は通常、外部電源やバッテリーから供給されるが、エネルギーハーベスティングは太陽光やボタンを押す動きなどを電力に変換してバッテリーや外部電源を不要にする。「ハーベスト」は「収穫」を意味するので、直訳すれば「エネルギーの収穫」となる。

 今回は、このエネルギーハーベスティングを利用したセンサーやスイッチを開発・販売するドイツEnOcean(エンオーシャン)社のスイッチモジュール「EnOcean PTM210J」を紹介する。プッシュボタン状のスイッチを押すと無線信号を送信し、電源不要のリモートコントローラーとして利用できる。

EnOcean PTM210Jの外観
EnOcean PTM210Jの外観
縦横4cm、高さ1cmと小型。バッテリーが入っていないので重量は21gしかない
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