毎年秋の恒例となったiPhone新機種の発表は、いまやスマートフォン(スマホ)業界最大のイベントの1つである。しかしスマホ市場の飽和に伴い、さすがのiPhoneも成長の限界に達しつつある。価格もタイプによっては税込み10万円以上の超高額になった。数少ないスマホ成長市場である新興国のユーザーはもちろん、日本国内でもテレビの旅番組で富裕層向けの高級旅館を見るような隔絶感を感じる人は多いのではないだろうか。

 2007年に初代iPhoneが登場して来年で10年目を迎える。iPhoneはこのまま高級路線を突き進みメインストリーム市場から離れてニッチ化していくのだろうか。我が国の通信行政が米Apple社のような海外メーカーにも迷惑をかけまくっている模様と併せて、iPhone 7の分解調査の結果から探ってみたい。

iPhone 7の外観
iPhone 7の外観
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裏側に記載された情報
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「総務省指定」の文字を受け入れざるを得なかったApple社のデザイン陣は断腸の思いだろう