通話専用というイメージが強いBluetoothの無線ヘッドセット。出荷数は多いものの、運転中などのハンズフリー通話以外ではイマイチ普及していない。米Clip & Talk社のブースでは、加速度センサーを内蔵して活動量計にもなるヘッドセットが展示されていた(リリース前ということで写真撮影禁止)。計測精度は98%で、医療機器としての認証も受けたという。4Gバイトのフラッシュメモリーを搭載し、音楽データの保存も可能。USB端子を使って、パソコンなどから充電する。
ヘルスケア機器とモバイルの融合で知られる米iHealth Lab社。同社は省電力と廉価を維持するためディスプレーは積まず、無線も極力使用しない製品を開発・販売する。ブース担当者によると、これだけで30~50米ドル程度のコスト削減効果があるという。医療費増大は世界共通の課題。20米ドル以下で販売されている同社の血糖値計「Align」は、国として医療費抑制を掲げるイタリアで最もよく売れているらしい(関連記事「ランチ1食分のお手軽価格、スマホ連携でコストを抑えた血糖値計」)。
本物の短針と長針を使った腕時計型活動量計
アナログ時計の人気は不動だ。オーストリアRuntastic社の腕時計型活動量計「runtastic MOMENT」の文字盤は、アナログ時計と同じように本物の短針と長針で構成されており、これにスモールセコンドに相当するゲージも付いている。歩数目標の達成度などの活動量は、Bluetoothで接続したスマートフォン(スマホ)に表示する。本体は液晶または有機ELをいっさい使っておらず、デジタル要素を完全に消し去っている。
アナログ時計らしさを追求しているのはフランスnevo watch社のnevo watchも同様だ。短針と長針だけのシンプルなつくりで、時間以外何も表示しない。活動量はBluetooth経由でスマホなどへ転送する。バンドもおしゃれなものを多数用意しており、本体の魅力を高めている。