Hot Chipsというイベントをご存知だろうか。筆者はある方に教えていただくまで知らなかったのだが、最新のマイクロプロセッサーとそれに関連した技術動向をテーマに、プロセッサーベンダーや大学などの研究者が成果を発表するシンポジウムだ。スタートは1988年。28回目となる今年の「HC28」は、米カリフォルニア州のクパチーノで2016年8月21~22日の2日間にわたって開催され、およそ1500人が参加した。

 展示ブースを構える企業は数社程度で、ひたすらプロセッサーに関連した講演が続く。最新プロセッサーのお披露目会も兼ねており、講演には10コアのスマ―トフォン(スマホ)用プロセッサーから1000コアのディープラーニング用メニーコアプロセッサーまで様々な製品が登場した。今回は、少々マニアックなこのイベントの模様を報告する。

会場となったFlint Center
会場となったFlint Center
コミュニティカレッジのキャンパス内にある。Apple本社からも近い
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