欧米FCA(Fiat Chrysler Automobiles)社の「ABARTH 124 spider」は、マツダの「ロードスター」を基本に、デザインやエンジンを独自としたオープンスポーツカーである。生産は、マツダが本社工場で行う。

 外観は、前面ウインドーと幌以外、FCA社の独自デザインとなる。そして車体全長と全幅が、ロードスターよりやや大きめになる。

1960年代の124スパイダーをモチーフとした独自デザインを採用
1960年代の124スパイダーをモチーフとした独自デザインを採用
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 エンジンは、アルファロメオブランドの「MITO」などにも使われているFCA社の1.4L直列4気筒ターボで、最高出力は125kW(170PS)だ。ロードスターの96kW(131PS)に比べて約3割増しの高出力である。最大トルクでは、6割増し以上の250N・mとなり、過給効果が大きく表れた数値だ。

試乗車には、オプションのレザーシート(ブラック)が採用されていた
試乗車には、オプションのレザーシート(ブラック)が採用されていた
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いかにもスポーツ心を駆り立てるような、ステアリング中央に位置を示す赤の縫込みがあるレザーステアリング
いかにもスポーツ心を駆り立てるような、ステアリング中央に位置を示す赤の縫込みがあるレザーステアリング
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