フランスRenault社の「トゥインゴ」は、欧州で日々の足として使われる小型車だ。日本では、5ナンバー車となる。日本車の例でいえば、トヨタ「パッソ」およびダイハツ「ブーン」ほどの車体寸法に相当する。また、提携によりドイツDaimler社の「smart」と同じエンジン、変速機を搭載している。したがって、歴代トゥインゴはFF(前部エンジン・前輪駆動)車だったが、新型ではRR(後部エンジン・後輪駆動)車となっている。

パリの街を軽快に駆けるイメージで開発された新型トゥインゴ
パリの街を軽快に駆けるイメージで開発された新型トゥインゴ
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 エンジンは、排気量900ccの直列3気筒ターボで、最高出力は66kW(90PS)。変速機は、6速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)だ。これらは、smart forfourのターボ車と同じである。ただし、smartのターボ車はスポーツモデルの位置付けで256万円だが、トゥインゴはキャンバストップ付きの高価な方でも200万円を切る。そして今回の試乗車は、そのキャンバストップ車だ。

車両価格で10万円アップとなるが、キャンバストップを開けるとオープンエア感覚を味わえる
車両価格で10万円アップとなるが、キャンバストップを開けるとオープンエア感覚を味わえる
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フロントボンネットフードは、メンテナンス用として開ける程度しか使われない
フロントボンネットフードは、メンテナンス用として開ける程度しか使われない
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 smartも、登場時のSwatchとの提携を印象付ける独特な内装デザインを受け継ぐが、トゥインゴではさらにフランス車らしい柔らかみのある造形や彩が加わり、気持ちを和ませる。