スウェーデンVolvo社は、昨年春から、新開発のエンジンシリーズ「Drive-E」を展開している。ガソリンもディーゼルも、直列4気筒、排気量2.0L以下という構想で、すべての車種を賄う戦略を打ち出したのだ。

 今年は、「D4」と名付けられたディーゼル・ターボ・エンジンが先ごろ市場投入され話題となった。続いて、「T3」と呼ばれるガソリンのダウンサイジング・ターボ・エンジンが、「V40」に搭載されデビューした。

 排気量1.5Lの、4気筒直噴ターボエンジンである。この印象が大変に良かった。

 先般、2.0Lのディーゼル直噴ターボエンジンを搭載するV40に乗ったとき、上級車種の「V60」と同じエンジンを搭載するので、車両質量がより軽量なV40にとっては相当な動力性能となり、とにかく速いという印象だった。一方で、ディーゼルエンジンならではの振動と騒音は、上級のV60に比べ意識させられざるを得なかった。

 その快適性で気になった点が、T3エンジン搭載のV40では解消される。

導入から2年を経て、充実の度を増したV40、試乗車は上級装備の「T3 SE」
導入から2年を経て、充実の度を増したV40、試乗車は上級装備の「T3 SE」
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排気量1.5Lのダインサイジングターボと、6速ATの組み合わせ
排気量1.5Lのダインサイジングターボと、6速ATの組み合わせ
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