スズキの「バレーノ」は、全く新しく誕生した小型車である。先に発売された「イグニス」より一つ車格が上のBセグメントの位置付けになる。バレーノは、インドに建設されたMaruti Suzuki社の新工場で生産され、日本に輸入される最初のクルマでもある。新車発表会では、インド製ということから品質に対する質問が投げかけられたが、鈴木修会長は「日本の湖西工場と変わらない品質を実現している」と、答えている。

 それでも多くの人が気にするであろう品質について、実車のバレーノを見て、全く不安を覚えなかった。各部の仕上がりや、車体外板のすき間や繋ぎ目など精緻な仕上がりである。

デザインも品質も、インド製という不安を払拭する仕上がりの良さだ
デザインも品質も、インド製という不安を払拭する仕上がりの良さだ
[画像のクリックで拡大表示]