Daimler社メルセデス・ベンツブランドの「GLC」は、「Cクラス」のSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)である。従来、「GLK」と呼ぶ表記だったが、クラスを明確にするためGLCへと名称変更し、全面改良した。

試乗会の会場に展示されたGLCとアウトドアシーンの一例
試乗会の会場に展示されたGLCとアウトドアシーンの一例
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 CクラスのSUVということから、ステーションワゴンとほぼ同じ車体寸法で、全長は39mm短く、全幅は80mm広いという体格だ。荷室の容量は、ステーションワゴンより大きい550~1600L(VDA方式、ステーションワゴンは470~1490L)である。

 Cクラスが、新型になるほど寸法をやや大きくしてくるとはいえ運転しやすさを常に実感させるところは、メルセデス・ベンツの伝統というべき点で、GLCも同じように運転しやすさをまず感じさせた。運転席からの目線が若干高めであるとはいえ、その乗車感覚はSUVというより上級セダンのような味わいだった。

ステーションワゴンに比べ、やや全長が短くわずかに車幅が広いためより立体的な姿が際立つ
ステーションワゴンに比べ、やや全長が短くわずかに車幅が広いためより立体的な姿が際立つ
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リアゲートは、キーを手にしていれば足をバンパー下へ差し入れることで自動開閉できる
リアゲートは、キーを手にしていれば足をバンパー下へ差し入れることで自動開閉できる
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