以前にご紹介したことがありますが、米国の標準的な家屋には地下室があり、そこにガス、水道、電源などのユーティリティーが収納されています。拙宅も例外ではなく、セントラル・ヒーティング用のボイラーと温水用の大型ヒータータンク、および関連する配管類が複雑に走っています。少し前のことになりますが、旅行から自宅に戻って地下室に入ると、中は熱気と水蒸気が満ち満ちて、床には水が溜まっているという状態になっていました。保管してあった書類や書籍は水浸しです。

古いタイプの温水ヒータータンク(右)、左下がセントラルヒーティング用のボイラー
古いタイプの温水ヒータータンク(右)、左下がセントラルヒーティング用のボイラー

 当地では温水無しではとても冬を越せません。早速業者を呼び、修理を依頼しました。ところが、その業者が言うには、拙宅の温水タンクは型式が古く、もう部品が入手できないので、全体を交換しなければならないとのことです。配管の繋ぎ直しを含めると、日本円で50万円を越える費用になってしまいます。同じ費用をかけるのであれば、トータルでコストダウンになるガス瞬間湯沸かし器に変える方が得だというのです。ちょっと判断がつきかねたので、何人かの知人に聞いてみたところ、驚いたことに、ほとんどが最近温水タンク方式からガス瞬間湯沸かし器に変えたか、機会があれば変えたいとのことなのです。それで、私も決心がつき、ガス瞬間湯沸かし器を導入することに決めました。