2017年の日本のエレクトロニクス業界に関するイベントの露払いともいえる「インターネプコン ジャパン」が、1月18日から3日間、東京ビッグサイトで開催されました。今年のエレクトロニクス業界の動向を見る良い機会なので、早速出かけてきました。

 人、人、人が最初の印象でした。駅から会場の入り口まで、おびただしい数の来場者の列が続いています。会場は、昨年からさらに大きくなっています。主催者の発表では、2200件の会社や団体がブースを構えたとのことです。これまで、東館の6つのホールを使っていましたが、今回から2つのホールが加わりました。その増設スペースも、もういっぱいで、通路もギリギリまで狭くしてブースを押し込んでいます。そこに、大量の来場者が押し寄せるのですから、移動さえままなりません。主催者発表では、3日間で十数万人の来場者があったとのことですが、かなり説得力のある数字です。落ち着いて、見て回るのはそろそろ限界かもしれません。主催者としては、少しでも出展者を増やしたいのでしょうが、効率的な展示会を運営しようとするのであれば、分割など抜本的な改革をしてもらえないかと思います。

たくさんの人が訪れていたインターネプコン ジャパン
たくさんの人が訪れていたインターネプコン ジャパン
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 インターネプコンがここまで大きくなったのには、いくつか理由があります。その1つが、多くのイベントを寄せ集めていることです。今回の場合、インターネプコンの他には、プリント配線板EXPO、半導体パッケージング技術展、微細加工EXPO、電子部品・材料EXPO、微細加工EXPO、ウェラブルEXPO、ロボデックス展、エレクトロテスト ジャパン、ライトテックEXPOといったイベントが開催されています。さらに自動車関連で、カーエレクトロニクス技術展、EV-HEV駆動システム技術展、クルマの軽量化技術展、コネクティッド・カーEXPO、自動車部品&加工EXPO、スマート工場EXPOと続きます。タイトルからわかるように、展示会場の半分ぐらいは車関連の技術です。こうなると、展示会をまんべんなく見て回るのは、ほとんど不可能です。早々に諦めて、プリント基板と実装関連の分野に絞って見て回ることにしました。