9月いっぱいで、クール・ビズが終わったそうだ。私はクール・ビズをしないので関係ないが、クール・ビズが終わってうれしい人、案外、多いのではあるまいか。「やっとネクタイを着けることができてうれしい」、そんな声を聞くのである。

 もちろん、クール・ビズは国の方針で会社がそれに従うと決めたことだから、自分の好みを言ったところで仕方ないというご意見もあろう。しかし、どうも私は天邪鬼(あまのじゃく)と言うか、ひねくれ者と言うか、つむじ曲がり(つむじは無いが・笑)と言うか、クール・ビズは嫌いである。

 たかがクール・ビズのことで、そんなに目くじらを立てても仕方ないと言われるかもしれないが、私にはそれなりの理由があって嫌いなのである。

 そもそも、ビジネスマンの服装について、例えそれが強制ではなく指針であっても、国がそのようなことを決めることはいかがなものか。国民の服装に口を出すなんて、大げさに言えば戦時中の国民服、いや、もっと嫌な事例を言えば、中国の人民服ではないか。

 いやいや、人民服を引き合いに出すほど大層な問題ではないとおっしゃるのも分かる。しかし、あくまで私はそのようなことが嫌なのだ。(くどいが・笑)