おもてなしのコーヒー業界
コーヒー業界は、前回から今回と2回にわたって紹介したようにどんどん進化しており、同時にさまざまタイプのカフェや喫茶店が共存共栄している。カフェや喫茶店は一軒一軒違った個性や魅力を持ち、そこで提供されるコーヒーも一杯一杯美味しさが異なるが、全体的にみれば、コーヒーの味は空前に美味しくなり提供されるサービスも空前に多様化してきている。
伝統・革新技術の併存 | 伝統のドリップやプレス、革新の半自動/全自動コーヒーメーカー |
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どこでも | 家、街角、オフィス、ホテル、新幹線、飛行機、… |
いつでも | モーニング、コンビニコーヒー、… |
カルチャーとの融合 | カフェ+α(雑貨、ジャズ、英会話、図書室、…) |
第3の空間 | 休憩、癒し、リラックス、ひと息 |
筆者が住んでいるところの徒歩範囲には、コンビニエンスストアのコーヒーを除いても、Starbucks、コメダ珈琲店など、10軒ほどのカフェ・喫茶店がある。週末の朝のモーニングは、週末の楽しみの1つだ。そのとき、どのカフェ・喫茶店に行くか、いつも迷っている。コーヒーが美味しい、新聞や本がたくさん置いてある、BGMが良い、トーストが美味しい、環境が良い――その日の気分にもよるが、どのカフェを選ぶかちょっと贅沢な悩みだ。正直、どの店のコーヒーも美味しいし、どの店も快適だ。そこに入ると、本当に1週間の至福のひと時だ。このコラムの記事はほとんど週末に近所のカフェ・喫茶店で書いていた。前回と今回のように、カフェ・喫茶店でコーヒー文化関連の記事を書くのは楽しい限りだ。
一杯のコーヒーを通じて、コーヒーの美味しさを超えて、多種のサービスを提供できるのは、これこそ「おもてなし」だろう。それを支えるのは、コーヒー以外に、焙煎機、コーヒーメーカー、調理家電、音響などのさまざまなテクノロジーだ。テクノロジーでおもてなし――そうしたコーヒーの進化から技術やものづくりの未来が見えてくる気がする。
記事初出時、「WIRED」の表記に誤りがございました。お詫びして訂正します。記事は修正済みです。