編集部独自の複数の業界マップを作成

 その結果が、下のグラフです。

101社のベンチャーの設立年
101社のベンチャーの設立年
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 今回の101社は、デジタルヘルス事業を専門に手掛けるベンチャーだけではなく、他の分野を本業としながらデジタルヘルスにかかわる領域にも関係している企業も含まれています。そのため、他分野の事業に向けて企業自体は設立していて、デジタルヘルス関連領域への展開は設立年とは異なるケースもあります。こうした点から、必ずしも厳密なものではありませんが、このグラフを見る限りは2014~2015年にかけて急増していることがうかがえます。

 一つの見方としては、2014年に米国でデジタルヘルス関連ベンチャーへの出資が急増したことから、その動きを背景に、国内でも関連ベンチャーが相次いで産声を上げたと考えることもできます。日経デジタルヘルスが始動した2014年にはあまり記事に取り上げることが多くなかったベンチャーの話題が、2015年を過ぎたころから急激に増えてきたことともリンクします。

 ベンチャーの動向は、今後のデジタルヘルス分野の行方を考える上で見逃がすことができません。そこで日経デジタルヘルスでは現在、前述の101社を中心とするベンチャーをさまざまな切り口から独自に整理した複数の業界マップを作成中です。この業界マップは日経デジタルヘルス年鑑2018の購入者がご利用できるデジタル版で限定公開していきます。