キヤノンに全株式を売却することが決まった東芝メディカルシステムズ。同社が“F-1マシン”を開発…、そんな話題が日経デジタルヘルスの2016年5月アクセスランキングで1位に入りました。

 その正体は、「F-1マシンのような診断装置を作ってみよう」と銘打って開発した、渾身の超音波画像診断装置の新製品。ハードウエアからソフトウエア、信号処理、プローブまでのすべてを刷新し、トレードオフだった分解能とペネトレーション(深さ方向の到達度)の両面を実現したとうたう装置です。経営の問題で注目を集める中、技術開発面での“意地”と“プライド”を垣間見た発表会でした。

 その東芝メディカルシステムズを売却し、「エネルギー」「ストレージ」に続く第3の柱とする狙いだった「ヘルスケア」の看板も下ろした東芝。その東芝が今、医療分野で一矢報いるシナリオを描きつつあることをお伝えした記事が、ランキングの2位に入りました。東芝/東芝メディカルシステムズの話題は、引き続き大きな注目を集めそうです。

 そして、第3位にランクインしたのが、「“動かないPepper”が示したこと」。あるトラブルから気付かされたロボットの存在の意義。とても考えさせられるエピソードです。

 この他、電子処方箋に関する記事が第5位第6位にランクインしました。このテーマは引き続き取材を進めていますので、随時、記事でお伝えしていく予定です。