200MWごとに4%ずつ低下

 スマート・ソーラープログラムの運用では、1.6GWを200MWずつの8つの「ブロック」に分け、ブロックが埋まるごとに買取価格が4%ずつ下がる。これは「逓減ブロック」と呼ばれるモデルで、需要の拡大に応じて価格が低下する仕組みである(図2)。

図2●マサチューセッツ州の助成制度。導入が進むに従い200MW毎に買取価格が4%ずつ下がる
図2●マサチューセッツ州の助成制度。導入が進むに従い200MW毎に買取価格が4%ずつ下がる
(出所:Massachusetts Department of Energy Resources)
[画像のクリックで拡大表示]

 同プログラムのもっともユーニークな点は、最初の買取価格が入札によって決まることである。まず、1回目のブロックの200MW中、100MWが競争入札にかけられる。応募対象のシステムサイズは1~5MWのメガソーラーである。

 公募にあたって、「天井価格」と呼ばれる上限価格が設定され、それに対して入札が行われる。ちなみに今回の天井価格は17セント/kWhと設定されている。最も安価なプロジェクトから順次、⼊札全体の募集容量に達するまで落札される。ただし、買取価格は落札価格とは異なる。応募容量を満たした落札価格の平均値が「クリアリング(均衡)価格」となり、落札されたプロジェクトはすべてクリアリング価格で契約される。