加州では9割が駐車場への設置

 ソーラーカーポートは、コスト高にはなるものの、太陽光で発電しつつ、車を日射から守るという2つの目的を果たせることから、温暖な気候の州では人気がある。

 実際、同レポートによると、2017年にカリフォルニア州で学校に導入された太陽光発電システムの約90%は駐車場に設置されたもので、屋根置きは10%以下である(図4)。

図4●カリフォルニア州の高校に導入された出力705kWのソーラーカーポート
図4●カリフォルニア州の高校に導入された出力705kWのソーラーカーポート
(出所:Sage Renewables)

 同レポートによると、多くの学校で多額な初期投資を必要としない、第三者所有(TPO)モデルを通しての電気購入契約 (PPA) が採用されている。

 TPOは、プロジェクトデベロッパーなどの第三者が学校の太陽光発電プロジェクトをファイナンス、建設、所有、そしてメンテナンスを担当する。過去3年に太陽光発電システムを導入した学校の90%はPPA型のTPOを採用したという。