風速約76メートルにも耐える設計

 今回のメディカルセンターに設置された太陽光発電システムは、米サンパワー社(SunPower) 製の327W/枚のパネル2529枚を使用した。ロスチルド氏によると、パネルと同架台の設置比率は1:1.34で、3004個の架台が使われた。モジュールの設置角度は10度である。

 風速170m/h(mile/hour:約76メートル/秒)に耐えるように施工され、9階建ての高さ100フィート(30.38m)の建物の屋根上に設置され、今回の大規模なハリケーンにも耐えた。

 従来の陸屋根向け設置方法では、アルミニウム合金製の押出レールなどで太陽光パネルを施工したため 構造が堅固で風圧に耐えるのが難しい難点があったという。これに対し、ソレガ社のシステムは、太陽光パネルを架台「ファーストラック510」で「チェーン」のように連結するために、強風でも壊れることなく、柔軟に対応するとしている。

 同社は他にも自然災害が多いハワイのメガソーラー(大規模太陽光発電所)などにも同バラスト式ハイブリッド架台を提供している。

■変更履歴
見出しと本文中で「風速180m/s」「風速170m/s」としていましたが,「風速180m/h(mile/hour)」「風速170m/h(mile/hour)」です。なお、これらをメートル毎秒に換算すると、約80メートル/秒、約76メートル/秒となります。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2017/11/10]