「重し」と「アンカー」で固定

 「バラスト式ハイブリッド」とは、バラスト(重し)用ブロックと太陽光アレイを屋根に強固に固定させるためのアンカー(固定金具)の両方を使用する架台方式である。アンカーは屋根に穴を開ける貫通設置方式ではないので、水漏れの心配はない。

 ソレガ社の最高経営責任者 (CEO) と営業部長を務めるエリイ・ロスチルド氏によると、屋根に熱可塑性ポリオレフィン (TPO)系プラスチック製の 塗膜防水材からなるルーフイングシートを覆い、そこにアンカーを熱融着により接合する。同システムはバラストとアンカーのハイブリッドだが、100%バラストのみのシステムも提供できるという。バラストはコンクリート製で一つの重さは30パウンド (13.6kg)である(図3)。

図3●架台「ファーストラック510 (FastRack510)」の施工手順。
図3●架台「ファーストラック510 (FastRack510)」の施工手順。
(1)架台の位置決め、(2)バラストの設置、(3)太陽光パネルを熱融着で接合(出所:Sollega社)
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