ジョンソン副委員長とウイリアムソン委員の提案

 ジョンソン副委員長とウイリアムソン委員の提案は、「CSPVセルへの関税と割り当て」「CSPVモジュールへの関税」「貿易措置対象外の国」からなる。

 「CSPVセルへの関税と割り当て」に関しては、輸入量が1GWを超えた場合、輸入価格の30%の関税率を課す、という内容。4年間に渡り、関税率は年々5%ずつ下り、割当量は年々0.2GWずつ上がる。

 「CSPVモジュールへの関税」では、輸入価格の30%の関税率を課す、とした。4年間に渡り、関税率は年々5%ずつ下る(図3)。

図3●ジョンソン副委員長とウイリアムソン委員の提案
図3●ジョンソン副委員長とウイリアムソン委員の提案
(出所:ITCの公表資料をもとに筆者作成)
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 ミンツ氏の解釈では、セルの輸入量が1GWを下回る場合、関税は課されない。1GWを超えた場合、セルが米国にW当たり22セントで輸入されると、関税の税率は30%、税額は7セントで、最終価格は29セントになる。モジュールの場合、仮に輸入価格がW当たり60セントだと、関税税率は30%、税額18セントで、最終価格は78セントになる。セルの輸入量が1GW以下の場合、インパクトは全くない。関税のモジュールに対するインパクトは大変大きい。

 「貿易措置対象外の国」には以下を挙げた。カナダ、コロンビア、コスタリカ、ドミニカ共和国、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、イスラエル、ヨルダン、ニカラグア、パナマ、ペルー、シンガポールと、CBERA――。