ニューヨーク州による手厚い待遇制度

 ソーラーシティは、ニューヨーク州バファロー地域にシレボ社の技術を使用した太陽電池のギガファクトリー工場を建設することで、7億5000万米ドルの補助金を同州から支給される。

 工場の建設には約3億5000万米ドル、そして製造機械設備に約4億米ドル費やされるという。建設中の120万平方フィートの製造施設は、同州の所有で、ソーラーシティがリースすることになるが、なんとその月々のリース料は「1米ドル」!。

 これら手厚い待遇と引き換えにソーラーシティに求められた条件は、今後10年間に渡り、50億米ドルをキャピタル、運営、サプライチェーンに費やし、バファローに1500、そしてニューヨーク州全体に5000人の雇用をもたらすことである。

 2014年、バッファロー地域のリバーベンドでは、大々的にソーラーシティのギガファクトリー工場の着工式が行われた(図3)。その際、同社は2016年夏にはパネルの製造を開始すると発表した。完成時には、1日1万枚のパネルを生産できるこの工場は、西半球で最大規模になると言われている。

図3●ソーラーシティのギガファクトリー工場の着工式でニューヨーク州知事(右から3人目)ソーラーシティがCEOリンドン・リイヴ氏(右から2番目)
図3●ソーラーシティのギガファクトリー工場の着工式でニューヨーク州知事(右から3人目)ソーラーシティがCEOリンドン・リイヴ氏(右から2番目)
(出所:ニューヨーク州)
[画像のクリックで拡大表示]