「トンネル接続」型技術で効率24%を目指していたが…

 ソーラーシティは、2014年6月に米太陽電池ベンチャーであるシレボ社(Silevo)を2億米ドルで買収した。

 同ベンチャーは、アプライドマテリアズ(Applied Materials)の幹部によってカリフォルニア州シリコンバレーに設立された。結晶シリコンと薄膜のハイブリッドの太陽電池セルの開発・生産を行う会社である。「トンネル接続型」という先端技術を使用して、高効率化しつつ、製造工程を減らし低コストを達成した。同社のトリックス (Triex)と呼ばれるセルテクノロジーの変換効率は22~23%で、世界トップレベルにある。

 既に、カリフォルニア州フレモントでパイロット生産と、中国で量産が行われていて、24%の変換効率を目標に掲げている(図2)。ちなみにフレモントの工場は、破綻したソリンドラ社(Solyndra)が円筒型CIGS太陽電池を製造していた施設を利用している。

図2●買収当時のシレボ社のトンネル接続型技術を使用したセルの変換効率は21%で、将来的に24%をゴールとして掲げていた
図2●買収当時のシレボ社のトンネル接続型技術を使用したセルの変換効率は21%で、将来的に24%をゴールとして掲げていた
(出所:ソーラーシティ)