8月6日に、米カリフォルニア州のメトロポリタン水道局(the Metropolitan Water District of Southern California)は、出力3MWの自動追尾式太陽光発電システムの運転を開始したと発表した。

 メトロポリタン水道局は、南カリフォルニアの6郡に及ぶ1900万人に1日15ガロンの水を供給する。ロサンゼルスに拠点を持つ同水道局の年間電力消費量は小さな市の消費量にも匹敵する。

 同水道局が排出する温室効果ガスは、その95%が浄水、配水、そしてオフィス運営の電力使用から排出されている。そのため温室効果ガスの削減には、同水道局の電力消費を見直すことが必須となる。太陽光発電の導入は、その大きな一歩となる。

 ラ・べルネ地区の「ウエイマウス浄水場」に、1万780枚の太陽光パネルを使って出力3MWの1軸追尾型太陽光発電システムが導入された(図1)。年間予想発電量は約650万kWhに及び、同浄水場の約半分の電力需要を賄う。ウエイマウス浄水場は1日約5億2000万ガロンの水を浄化処理する、全米で最大規模の浄水場である。

図1●全米最大規模の浄水所に導入されたメガソーラー(出所:the Metropolitan Water District of Southern California)
図1●全米最大規模の浄水所に導入されたメガソーラー(出所:the Metropolitan Water District of Southern California)
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