メルセデス・ベンツも加州市場に参入

 太陽光発電システム導入量では全米トップのカリフォルニア州でもネットメータリング制度が大幅に改定された。最も重要な改正点は新しい時間帯別料金制度を導入したこと。電気料金単価の最も高いピーク時間帯が、太陽光の発電量が落ちる夕方以降に移行されることになった。

 そうなると、「太陽光の電力を昼間に安く売って、夕方に電力会社から高い電気を買う」ことになり、太陽光の所有者の経済メリットが毀損される懸念が出てきた。そこで蓄電池を利用して太陽光発電を昼間に充電し、夜間に電気を消費するソリューションが提案され始めた。

 メルセデス・ベンツは今年5月、ビビントソーラーと提携し、家庭向け蓄電池をカリフォルニア州で発売すると発表した(図3)。

図3●カリフォルニア州を皮切りに米国で販売されるメルセデス社の家庭用蓄電池
図3●カリフォルニア州を皮切りに米国で販売されるメルセデス社の家庭用蓄電池
(出所:Mercedes-Benz Energy)
[画像のクリックで拡大表示]