リボンとはんだ付けが不要に

 ソラリア社の最高経営責任者 (CEO) であるスビ・シャルマ氏によると、「PowerXT」は、バスバーとストリングリボンの接続がなく、20枚のセルから構成されている。

 同社が独自に開発した工程で17枚のストリップを直接接続する。1枚のウエハー(幅156mm)からは5枚のストリップが取れる。つまり、ストリングリボンとバスバー不要のセル間直接接続プロセスで、セル間のスペースを削減し、パネル(モジュール)の受光面積と美観を改善させたのである。高度なセル相互接続、およびパネル製造プロセスは同社独自の技術と製造機械を使用しているという。

 さらに同氏は、「PowerXT」は従来の太陽光パネルと比べ、20%発電量が多いという。1枚のパネルの発電量が多いことから、使用するパネルの数を減らせ、トータルコストを下げられるとしている。

 また、ストリングを並列に接続しているため、影による出力低下の影響が下がり、「ストリングリボン不要」「はんだ付け不要」という特徴によりシステムの耐久性と信頼性が高まるという(図2)。

図2●効率性や耐久性、信頼性の点で利点が多いという
図2●効率性や耐久性、信頼性の点で利点が多いという
(出所:Solaria)
[画像のクリックで拡大表示]