米カリフォルニア州と韓国でパネル生産

 実はソラリア社は、すでに日本企業とも繋がりがある。

 1年前、旭硝子とアジア向けの建材一体型太陽電池(BIPV) の開発・販売について提携した。同社が開発したスダレ状にカットした単結晶セルを旭硝子製ガラスに挟むことによって、透過性の高いパネル「サンジュール SUDARE」を開発した。

 同社はまた、2017年7月、米国太陽光発電システムのディストリビューターであるソリジェント (Soligent)社 と「PowerXT」の卸販売にあたりパートナーシップ契約を結んだ。

 ソリジェント社は伊藤忠商事が2007年と2009年に買収した太陽光関連会社を2012年に経営統合し設立した会社であり、太陽光パネル、パワーコンディショナー(PCS)、架台などを5000社以上の施工会社ネットワークに販売している。

 ソラリア社は、「PowerXT」の本格的な生産を1年前に開始した。顧客からの高いニーズに対応するため、2017年中にカリフォルニア州でのセルの年間生産容量を40MWに増加する計画である。なお、同社は製造パートナーを韓国に持ち、韓国でのセルとパネル年間生産容量は各々60MWとなっている。米国と韓国のセルの生産容量を合わせると100MWになる。

 ただし今後同社が、米国内と韓国の生産工場を計画通り稼働するかどうかは、「セクション201」と呼ばれる貿易保護措置の結果次第である。