再エネ・マイクログリッドで電源喪失リスクを軽減

 陸軍は発電所(資産)を所得しない。まず、民間企業が基地内にメガソーラーを建設し、陸軍は、そこから生み出された電力だけを購入する。

 今年春に米SunPower社は、アラバマ州レッドストーン陸軍兵器庫 (Redstone Arsenal) で計画中の連系出力10MW(パネル容量12.5MW)のメガソーラー建設事業者に選ばれた。

 同社は建設だけではなく、メガソーラーを所有し、メインテナンスも提供する。メガソーラーの建設は今年6月に始まり、同年12月には発電を開始する予定である。年間の予想発電量は1万8000MWhに達し、これらの電力は現在、陸軍が支払っている電気料金より安い単価で、27年間、陸軍がSunPower社から直接、買い取る契約となっている。

 どのプロジェクトにおいても、陸軍は発電設備を所有しないものの、分散型のメガソーラーを基地内に導入してマイクログリッドを構築する。それによって、電力会社の系統に異常が起きたり、災害や緊急事態が発生したりした場合でも、電源喪失のリスクを軽減できる。