今年4月に破産届けを申請した米太陽電池メーカーのサニバ社(Suniva,Inc.)は、米国国際貿易委員会(International Trade Commission:USITC)に対し、輸入太陽電池用セル(発電素子)に新たな関税、そして米国以外で生産された太陽光パネルに最低価格を課すように提訴した。

 これは、中国、東南アジアから不当な安値で輸入されてくる太陽電池セル、パネルから米国太陽光発電製造業を保護するためである。

 サニバ社は、2007年に創立され、米国ジョージア州メトロアトランタに本社を置く高効率結晶シリコン太陽電池セル・パネルメーカーで、ジョージア州でセルを生産、ミシガン州でパネルを組み立てていた(図1)。昨年秋にはセルの生産規模を200MWから400MWに拡大すると発表し、12月には新しいパネル製造工場の着工式を行ったばかりであった。

図1●サニバ社の米国内でのセル工場
図1●サニバ社の米国内でのセル工場
(出所:Suniva)
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