電源構成の4割がメガソーラー

 米国カリフォルニア州は、長期間にわたり干ばつに悩まされてきた。だが、一転して昨年末から豪雨と降雪が続き、記録的な降水量となっている。大雨と春先の雪解け水が今まで枯渇していたダムに流れ込み始めた。ダムの貯水量は満タン状態を超え、放水する大量の水で州内の水力発電がフル稼働となっている。

 本来なら、「恵みの雨」に、もろ手を挙げて喜ぶところなのだろうが、太陽光発電事業者にとっては、ちょっと状況が違う。

 今年3月11日、カリフォルニア独立系統運用機関(CAISO)内で午前11時から午後2時の間に供給された電力の40%がメガソーラー(大規模太陽光発電所)から送電された。電源構成に占める太陽光発電の比率が、ここまで高くなったは初めてという。ちなみにこの日の太陽光発電からのピーク電力供給は8784MW(8.784GW)に達した(図1)。

図1●カリフォルニア独立系統運用機関(CAISO)内での今年3月11日における再生可能エネルギーによる時間帯別電力供給量(オレンジ色が太陽光発電)
図1●カリフォルニア独立系統運用機関(CAISO)内での今年3月11日における再生可能エネルギーによる時間帯別電力供給量(オレンジ色が太陽光発電)
(出所:CAISO)
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