独ソーラーワールドの「米国製パネル」

 カリフォルニア州北部フレモント市に拠点を持つ太陽光販売店、ピターソンディーン(PetersenDean)社は、2016年に同州の住宅用太陽光販売でトップ4に入った。同社は、ソーラーワールド製パネルのカリフォルニア州での出荷量のうち、24%を設置した。

 同社も「メイド・イン・アメリカ(米国製)」にこだわりを持つ。ドイツ系だが、パネルを米国内で生産するソーラーワールドを担いでいる。

 ピターソンディーン社は以前、米国製パネルより低価格の中国産パネルを扱っていたが、苦い経験があるという。何千枚もの中国産パネルが過熱し、火災が発生した際、中国メーカーは保証するどころか、破綻してしまい、ピターソンディーン社に200万ドルの出費が発生した。そこで、単価は多少高くなるが、米国製の製品(パネル、PCS、架台、蓄電池など)を調達するという決断に至った。

 京セラは、2016年のカリフォルニア州における住宅用市場で第5位に入った。同社のパネルは昨年末、米テスラに買収された米国分散型太陽光発電システム設置量でナンバーワンの米ソーラーシティに納入されている。事実、京セラのカリフォルニア州向けパネルは、88%がソーラーシティによって設置された。しかし、ソーラーシティとテスラが共同開発した新「ソーラールーフ・タイル」の登場で、この供給関係は大きく変わるかもしれない(関連記事)。