再エネ比率の高い電力を安く提供

 地域独占大手電力会社に比べ、再エネの占める比率がより高く、よりお手頃の電気料金プランという選択肢を市民に与えるため、同市は、再エネ電力を購入し、直接市民に供給する事業を始めた。

 カリフォルニア州は2000年初めに電力全面自由化に失敗し、小売自由化は保留された。しかし、同州では、市などの地方自治体が電力販売に関与できる「コミュニティ・チョイス・アグリゲーション(Community Choice Aggregation: CCA)」という法律を2012年に成立した。

 同市はCCAを導入し、家庭やビジネスの電力需要を賄うため、発電事業者と直接交渉し、2015年5月に「ランカスターチョイスエネルギー(LCE)」というプログラムを開始した。

 同市は、「クリアーチョイス」と呼ばれる「35%再エネ電力」と、「スマートチョイス」と呼ばれる「100%再エネ電力」プランを提供している。同市によると、クリアーチョイスは大手電力会社の電気料金プランより平均3%安くなっているという。