総雇用者数は天然ガス、石炭を超える

 さらに、米エネルギーセクターで太陽光が大きな位置付けでることを証明する統計も米エネルギー省から発表されている。これはエネルギー省による電力発電源別雇用の統計で、電力発電事業と、発電用の燃料採集に従事する雇用者から成り立っている。

 同省のエネルギー産業における統計をみると、太陽光発電産業の総雇用者数は、すでに石油についで第2位で、その数は天然ガス産業を上回る。石炭の2倍、風力の3倍、さらに原子力発電産業の約5倍に相当する。さらに、昨年の雇用増加率は、太陽光発電産業は、石油、天然ガス、石炭産業を合わせた合計よりも高かった(図5)。

図5●米国エネルギー資源別雇用者数統計発表
図5●米国エネルギー資源別雇用者数統計発表
(出所:米エネルギー省)
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 全米での電源構成を見ると、現在、太陽光発電は約1.5%に過ぎないが、 システムコストの低下により、従来の火力発電の代替として太陽光の新規設置が急増していることを示している。

■変更履歴
公開当初、見出しと1ページ目本文で「5人に1人」としていましたが,「50人に1人」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2017/03/08]