台湾Innolux社が2016年7月29日に発表した2016年4~6月期決算は、売上高が688億500万台湾ドル(前年同期比29%減、前四半期比18%増)、売上総利益が15億5400万台湾ドル(前年同期比90%減、前四半期の赤字から黒字に転換)、営業損益は30億3900万台湾ドルの赤字(前年同期の黒字から赤字に転落、前四半期比で赤字幅は縮小)となった。当期損益は34億7600万台湾ドルの赤字(前年同期の黒字から赤字に転落、前四半期比で赤字幅は縮小)である。

 売上総利益率は2.3%(2016年1~3月期は-7.2%)、営業利益率は-4.5%(同-14.9%)、当期利益率は-5.2%(同-15.2%)。2015年10~12月期以来3四半期連続の赤字ながら、震災の影響を受けた2016年1~3月期からは売り上げ、利益とも改善した。

 2016年4~6月期の総パネル出荷面積は700万3000m2(前年同期比3%減、前四半期比24%増)、面積当たりの米ドル建て平均販売単価(Blended ASP)は289米ドル/m2(2016年1~3月期の298米ドル/m2から3%の低下)。

 中小型パネルの出荷面積は47万3000m2(前年同期比5%増、前四半期比24%増)、出荷枚数は5500万枚(前年同期比2%減、前四半期比17%増)、中小型パネルの売上高は131億台湾ドル(前年同期比21%減、前四半期比0.8%増)である。

 2016年4~6月期の用途別売上構成比は、テレビが48%(2016年1~3月期は47%)、モニターが12%(同11%)、ノートパソコンおよびタブレット端末が15%(同14%)、中小型(携帯電話、車載、産業、メディカルなど)が25%(同28%)。

 2016年4~6月期末の在庫水準(期首期末平均、原価ベース)は38日(前四半期末は45日、前年同期末は39日)。ただし、2016年1~3月期は震災の影響で売り上げが落ちた影響がある。金額ベースでは、2016年1~3月期末に比べて13%減少した。